RE:FACTORYのお客様でデザイン事務所を営む大井さんが、
弊社建築士 奥河内の家づくりをレポートするスペシャルコンテンツ!

RE:FACTORYの設計を手掛ける建築士 奥河内さんが
家族のために手掛ける家づくり。
物件探しからインテリアのことまで、
そこには建築のプロならではの参考にしたいヒントがたくさんありました。

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理想の物件探し

2021.07.30

物件選びのポイントについて聞いてみました!

―奥河内さん、リノベーションでマイホームをつくるためには中古物件が必要ですが、今回の自邸の物件選びのポイントは何ですか?

“第一に子育てしやすい環境を考えました。数年後には息子が小学校に入学するので安心して伸び伸びと育てられる地域に目星をつけて、そのあと私と妻それぞれの職場へのアクセスも良い場所に条件を絞っていきました。場所の候補が決まった後はその辺りを散策してみたり、住宅情報サイトなどで新着物件をチェックしたりしていましたよ。その中で物件の情報や予算に見合うものが見つかり最終的に物件の内覧をして決めたという感じです。”
“第一に子育てしやすい環境を考えました。数年後には息子が小学校に入学するので安心して伸び伸びと育てられる地域に目星をつけて、そのあと私と妻それぞれの職場へのアクセスも良い場所に条件を絞っていきました。場所の候補が決まった後はその辺りを散策してみたり、住宅情報サイトなどで新着物件をチェックしたりしていましたよ。その中で物件の情報や予算に見合うものが見つかり最終的に物件の内覧をして決めたという感じです。”

―その物件の決め手はどんなところでしたか?

“これはもしかしたら一般的に家探しをしている人には考えにくいことなのかもしれませんが、内覧しながら思い描いていたのは、その家のデメリットをどうやって理想に近づけていくかを想像していました。例えば現代の日本の住宅って、ダイニングとリビングがひと繋ぎになった空間が多いのですが、この物件ではそれが分断されていたんです。我が家はお客様を招くことも多いので、食事しながら会話を楽しめる空間は大切にしたいと考えていました。できれば食事をする場所とくつろぎの場所は繋げておきたかったんです。それをどうにか実現できないかなと考えていましたね。それから1階にあるお風呂がとても狭かったので、それを解消するためにどういった間取りを組むことができるかなど、ちょっとここが難点という箇所をリノベーションすることでより魅力的な家に作り替えられるかどうかが決め手だったかもしれません。”
“これはもしかしたら一般的に家探しをしている人には考えにくいことなのかもしれませんが、内覧しながら思い描いていたのは、その家のデメリットをどうやって理想に近づけていくかを想像していました。例えば現代の日本の住宅って、ダイニングとリビングがひと繋ぎになった空間が多いのですが、この物件ではそれが分断されていたんです。我が家はお客様を招くことも多いので、食事しながら会話を楽しめる空間は大切にしたいと考えていました。できれば食事をする場所とくつろぎの場所は繋げておきたかったんです。それをどうにか実現できないかなと考えていましたね。それから1階にあるお風呂がとても狭かったので、それを解消するためにどういった間取りを組むことができるかなど、ちょっとここが難点という箇所をリノベーションすることでより魅力的な家に作り替えられるかどうかが決め手だったかもしれません。”

―なるほど。それは、建築士さんならではの視点ですね。その家のデメリットをメリットに変えていく、考えただけでワクワクしてきますね!

“古い物件である以上、当然傷んでいる箇所もあるだろうし、今のライフスタイルに合わない点もあります。そういった部分は新しく改修しつつ、古くても活かせる箇所はそのまま活かしていくことで、他にはない面白い家づくりができます。リノベーションの醍醐味は、物件のポテンシャルを引き上げることだと思います。大量生産型の現代の家づくりには求めることが難しいような贅沢な素材使いや重厚なデザインは、古い物件であるからこその魅力のひとつです。それらを味わいとして残しながら暮らしに寄り添った形で快適に蘇らせることで新しい理想の家を築いていく。リノベーションにはそんな良さがありますよね。”
“古い物件である以上、当然傷んでいる箇所もあるだろうし、今のライフスタイルに合わない点もあります。そういった部分は新しく改修しつつ、古くても活かせる箇所はそのまま活かしていくことで、他にはない面白い家づくりができます。リノベーションの醍醐味は、物件のポテンシャルを引き上げることだと思います。大量生産型の現代の家づくりには求めることが難しいような贅沢な素材使いや重厚なデザインは、古い物件であるからこその魅力のひとつです。それらを味わいとして残しながら暮らしに寄り添った形で快適に蘇らせることで新しい理想の家を築いていく。リノベーションにはそんな良さがありますよね。”

最後に、ピカピカじゃないからこそ傷がついたって汚れたって気にしない。それさえも愛着と言える住まいはきっと居心地がよい家だと、奥河内さんは話してくれました。これからの家族の成長や変化を見守ってくれるようなぬくもりが感じられる住まい。どんな家づくりになるのかますます楽しみになってきました。

  • 「良いものは残し、デメリットは直す。中古物件の持つポテンシャルを引き上げて住み継ぐのがリノベーションの醍醐味」と奥河内さん。

  • 【N邸/施工事例】元々あった味わいのある板張り壁は残し、天井を一部高くして構造の鉄骨が現しに。

  • 【K邸/施工事例】構造上取り除くことができない柱を円卓の支柱に! さらに、元は床の間だった部分はデスクに変身! このお宅ならではの風景に愛着が深まります。

  • 分断されたダイニングキッチンとリビング。奥河内さんの理想はこれらの空間がつながっていること…果たしてどう解決するのでしょうか!?

次回は「いよいよ家づくり! その前に重要な建物診断を」リノベに向き不向きな物件があるって本当?プロの視点からみた買ってはいけない物件を教えていただきます。

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